梅雨入りをした六月、
私は『Bar Pivot』を訪れた。
「創業して11年、
会社の業績が上がってきたので、
社員の給料を上げるべきだと思っているんですが、
基準が分からなくて。
税理士には、労働分配率を50%前後に収めるのが
適正だと言われました」
マスターに相談を始めたところ、
カウンターの隅にいた老人が話に入ってきた。
「労働分配率ってなんですか?」
鬱陶しいな、と思いつつ答えると、
「その数字はどこから来たのか」
「どんな会社を平均したものか」と、
老人は次々と問いを重ねてきた。
そのしつこい質問に答えていくうちに、
私はあることに疑問を持ち始めた。
今まで『適正な給料はいくらか?』
という答えを求めていたが、
これがそもそも間違いなのでは…?
▼本編はこちらからご覧ください
